2000-03-22 第147回国会 参議院 本会議 第8号
厚生年金報酬比例部分の六十五歳への先送り、そして賃金スライド廃止と五%カットなど、国民一人一人が生涯を通じて受け取る年金の総額を大幅に削減します。厚生省の試算では、夫七十歳の夫婦で三百万円、六十歳夫婦で五百万円、四十歳夫婦で一千万円、二十歳夫婦で千二百万円もの大幅な削減です。さらに六年前の改悪分まで合わせれば、二十代、三十代夫婦の削減額は、何と二千万円以上と、とてつもない金額になるのです。
厚生年金報酬比例部分の六十五歳への先送り、そして賃金スライド廃止と五%カットなど、国民一人一人が生涯を通じて受け取る年金の総額を大幅に削減します。厚生省の試算では、夫七十歳の夫婦で三百万円、六十歳夫婦で五百万円、四十歳夫婦で一千万円、二十歳夫婦で千二百万円もの大幅な削減です。さらに六年前の改悪分まで合わせれば、二十代、三十代夫婦の削減額は、何と二千万円以上と、とてつもない金額になるのです。
ところが、今回の改正に対し、厚生年金五%給付切り下げ、賃金スライド廃止で給付水準が一〇%下がるという、何か現行の年金給付額から一〇%カットされるような誤解が先走りしているのではないかと懸念しております。特に、今回の改正の骨格になっている五%適正化、賃金スライド廃止、報酬比例部分の支給開始の六十五歳繰り上げの理由と目的について改めて確認をさせていただきます。
したがって、限られたお金の中でどこに重点を置いて年金改革をやるのかといえば、受け取る側の部分でございますが、そちらの分についてやはり控えていただかなくてはならないというふうに考えるものですから、先ほど申し上げましたように、報酬比例部分の調整の問題、賃金スライド廃止の問題等々は当然のことだと思う。
既裁定者については賃金スライド廃止ということになるわけですから、現役世代との収入格差はどんどん広がっていく。六割確保の保証というのは新規裁定時のみでその後は保証しない、既裁定者については今後は保証しない、これからは厚生省はそういうやり方でいくんだということなんですね。そのことを確認しておきます。